本日は終活女子高生 全2巻の感想です。女子高生×終活という、とても珍しいジャンルだったのでつい購入してしまいました。

終活女子高生 全2巻 津々巳あや 芳文社

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終活女子高生って、どんな本?あらすじ

・高1の見た目ヤンキーでクラスで浮いている藤沢沙羅(ふじさわ さら)は、お嬢様と噂される大泉律(おおいずみ りつ)から、突然友達になって欲しいと言われる。

・沙羅が理由を聞くと、律は以前から仲良くなりたいと思っていたこと。余命が一年であることを打ち明ける。

・最初は嫌がっていた沙羅だが、律の終活に振り回されているうちに……。

就活女子高生 ちょっと考察

※考察につき、ネタバレ注意。

なぜ律は沙羅を選んだのか?

本編でさらっと答えていますが、その他にも理由がありそうな気がします。

ヤンキーとしてクラスで浮いている沙羅を救いたかったのではと思います。律自身もお嬢様キャラでクラスで浮いていると語っていたので、似た境遇の沙羅に何かシンパシーを感じのではないでしょうか。律自身は余命一年だけれど、沙羅はまだずっと学校生活を続けていくわけです。本当は優しい沙羅と友達になり、親しみやすい所を引き出して、クラスメイトの誤解を解きたいと考えていたのでしょう。

また律は沙羅と沙羅ママの絆が深まる様にも働きかけていましたね。

沙羅が言った「アイツが全て繋げてくれてたのに」。このセリフが表す様に、律が沙羅を選んだ理由にの中に、沙羅を救いたいと思う気持ちが含まれていたのではと思います。

ラストについて

あとがきで拝見しましたが、津々巳あや先生はあえてあのラストになさったそうです。あの様な感じも良いと思いました。

終活女子高生 全2巻 津々巳あや 感想&レビュー

一言でいうなら終活女子高生は、女子高生×終活×微百合(友情に近い)の4コマコメディ作品となっています。

終活というテーマを入れておきながら、それを受け入れ安くしているコメディの部分が素晴らしいです。沙羅のツッコミ、律のボケの掛け合いにおけるキレが半端じゃないです。キレっキレですよ。さらに、海、銭湯、看病の萌えエピソードをしっかり押さえてあるサービスっぷり。特に遺影のエピソードは笑ってしまいました。あのプリクラは必見です。

1巻では笑わせながらもシリアスというか、しんみりくるエピソードでの引き。2巻でも笑わせながら、徐々に律の余命が近づくことに対して、沙羅が色々と思う描写が1巻より入ってきます。年間のイベントや、沙羅の気持ちを通じて、時間が経過しているのを思わせる描き方が上手だなと感じました。

キレのあるコメディ部分と、しんみりさせる部分。緩急(強弱)のバランスが絶妙で、全編を通してとても楽しめる仕上がりとなっております。

肝心な百合についてですが、友情色のほうが強いと感じました。それでも、時折ふっと見せる沙羅と律の想い合ってる描写はドキッとくるものがありました。また時にはウルっと涙腺を刺激することもありました。

終活女子高生は百合好きでない人も、百合好きな人も楽しめる素敵な作品だと思います。さらに終活にも詳しくなれて、とってもお特です。沙羅と律の物語の結末が気になった方は、ぜひ本編で確認しましょう。

本日も閲覧いただき誠にありがとうございました(*´ω`*)
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